ロゴメモ

ロゴの作り方や外注の方法

海外展開するときにはロゴマークを検討しよう

2021-01-31
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海外市場に着目して事業を国外に展開する計画を立てているときには、いかにして海外市場に入り込んでシェアを獲得するかが重要な課題です。ロゴマークは海外戦略を考える上で有用なツールになります。この記事では海外展開におけるロゴマークの重要性と再検討の必要性を説明します。

注意すべき点を押さえて、海外展開に成功できるロゴマークを作成しましょう。

ロゴマークはブランディングに欠かせないツール

市場で顧客を獲得するためには会社としての知名度を上げることが重要です。BtoBでもBtoCでも顧客からの認知度の高さはシェアに大きな影響を及ぼします。顧客の心理を考えてみると当然のことで、聞いたこともない会社よりは何度も目にしたことがある会社の製品やサービスを選びたいと思うでしょう。

知名度の低さは市場獲得における大きなハードルになります。海外展開をするときにはさらに大きな問題があり、国外の企業よりは国内の企業の方が良いという顧客心理も乗り越えなければなりません。世界中で知られている有名ブランドなら国内ブランドよりも選ばれるかもしれませんが、同じくらいの知名度なら国内企業を選ぶ顧客が多いのが実情です。

つまり、海外展開をするときにはブランディング戦略を立てることが不可欠です。会社名やブランド名、ブランドの価値や特徴などを知らしめることが第一歩になります。そのためのツールとして欠かせないのがロゴマークです。

ロゴマークは広告メディアや自社のオフィシャルサイト、海外市場で販売する製品やサービスなどに使用します。それぞれが独立しているものだと思われてしまうと会社やブランドとしての知名度は高まりません。さまざまなアプローチでマーケティングをした際に、全てが自社のものだと認知してもらうためには、全てに対して共通項を持たせる必要があります。

そのツールとして秀でているのがロゴマークで、記憶に留まってくれる可能性が高いのがメリットとして着目されています。

海外展開でロゴマークの再検討が必要な理由

海外戦略を考えるときにはロゴマークによるブランディングをするのは効果的です。ただ、国内で使用しているロゴマークをそのまま使用するのではあまり効果がないこともあります。既に海外でも一定の知名度があるのならそのまま同じロゴマークを使った方がブランディング効果が上がりやすいでしょう。

しかし、海外ではほとんど知られていない状況の場合には、今と同じロゴマークではない方が良い可能性があります。基本的には本当に切り替えるかどうかはともかくとしてロゴマークを再検討するのが大切です。国によって言語も文化も宗教も異なります。

国内向けのロゴマークでは日本語を使用していることもあるでしょう。色合いも日本に合うように仕上げている場合が多く、海外でも肯定的に受け入れてもらえるかどうかはケースバイケースです。ロゴマークに使用している動物や植物が神聖なものとして取り扱われている場合もあります。

神聖なものをロゴマークに使っているのはプラスの印象を与えるとは限らず、むしろ神聖なものを侵したという印象を持たれるリスクがあるので注意が必要です。このようなトラブルを引き起こさないようにするためにも再検討をすることが重要なのです。

合わせて読む:ロゴマーク作成の流れとヒアリングの重要性

海外展開でロゴマークを再検討するときの注意点

海外展開のためにロゴマークを再検討するときには注意すべきポイントがあります。国内と海外で同じような事業を進めていくのであれば、共通ブランドとして知名度を上げた方がグローバル展開をしやすくなります。特に国内である程度のシェアを獲得できているのなら、少なくとも業界では知られるブランドになっているでしょう。

そのブランド価値を生かせるようにするためには、あまり大きなデザインの変更をするのが得策ではありません。ブランドイメージも共通しているのが望ましいので、抜本的にデザインの変更をするのは避けた方が良いでしょう。

シンボルは共通にして文字を変える、ブランドカラーは統一するなどといった形で、共通項を持たせてデザインするのが肝心です。

国内と海外でロゴマークを分けるメリット

海外展開をするときにロゴマークを再作成し、国内と海外でロゴマークを使い分けるとそれぞれのエリアでブランディングを展開しやすくなるのがメリットです。個々の国の文化や考え方に合わせて、イメージとして記憶してもらいやすいロゴマークを使ってブランディングを進められます。

特に言語の障壁がなくなることや、ネガティブな印象を持たれるリスクがあるデザインを避けられることは魅力的です。また、他国でもし悪評が立ってしまったようなときにも、次の国では違うブランドとして事業を展開することができるメリットがあります。

運営企業が同じでもブランドのロゴマークが異なると印象が大きく変わります。他国での悪評が知られたとしても、企業のあり方がもう変わっていて魅力が大きくなっていると捉えてくれる可能性も高くなるでしょう。

国内と海外でロゴマークを分けるデメリット

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国内と海外でロゴマークを分けるデメリットは、ブランドイメージを世界全体で統一するのが難しくなることです。ロゴマークが完全に一致していなくても、エンブレムだけは共通にしていればグローバルなブランディングは可能でしょう。

しかし、エンブレムに用いているシンボルが宗教的に受け入れられない国もあるかもしれません。このような際にロゴマークを大きく変更してしまうと、その国では別のブランドとして認識される可能性があります。それが海外市場獲得の障害になる可能性がある点は念頭に置いておく必要があります。

また、ロゴマークを国内と海外で分けると、海外展開の際にコストが嵩むのがデメリットです。ロゴマークのデザインをするのにもコストがかかりますが、各国に合わせてデザインしようとすると調査も必要になります。英語表記で海外用と国内用の二つに分けるだけならコストを抑えることが可能です。

ただ、ブランディング効果を上げたいなら国ごとにロゴマークを作成した方が良いでしょう。コストとの兼ね合いを考えて戦略を立てる必要があるのです。

海外展開ではロゴマークを活用しよう

ロゴマークはブランディングのツールとして優れています。海外展開をするときにはいかにして知名度を上げるかが課題になるので、各国に合わせたロゴマークを検討するのが重要です。コストがかかるのは確かですが、ロゴマークが与える印象は購買意欲に大きな影響があります。

海外市場を獲得するツールとしてロゴマークを活用していきましょう。

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